日本が世界に誇るスポーツカー

現在のフェアレディZのもとになった車は、ダットサンS211と呼ばれたオープンのスポーティなモデルでした。太田祐一氏が設計したこのモデルは、オープンのスポーツモデルという当時は、とても実用的な車ではなかったため20台ほどしか売れなかったそうです。ダットサンS(スポーツ)は、昭和35年の自動車ショーで、はじめて『フェアレディ』を名乗ります。排気量は1200ccしかありませんが、現在もしこの車を運転してもとても楽しそうなスタイルをしています。

 

昭和38年の5月に行われた日本グランプリでは、田原源一郎氏の運転する輸出仕様のダットサン・フェアレディがトライアンフTR4やMGBなどに勝ち優勝するのです。6月には日本でもダットサン・フェアレディ1500が販売されました。この310系は1600tのモデル以降は2000ccのSR311が登場します。フェアレディというと240Zがあまりにも有名ですが、2シーターモデルとして登場したSR311は、SP310とあまりスタイリングは変わらない物のかなり進化した車だったように思います。

 

Zが付くフェアレディは、昭和44年に初めて発表されます。フェアレディZ432(PS30)このPS30のスタイリングはその後のZの基軸となるもので、多くの方があこがれたスタイルだと思います。その後は、輸出用として主にアメリカに輸出されていた2400tの240Z(HS30H)が日本でも発売されます。

 

ノーズが長く取り回しは大変でしたが、観ていてこれほどカッコイイ車は日本に数少なかったように思います。

 

現在のZもそれほど売れているわけではなく、ビジネスとしてはあまりもうからない車なのかもしれません。ただ、こういった車の走っている姿を観ることそのものに自動車作りの意義を感じる気もします。実際に所有するということは非常にお金がかかり、日常の使用には、あまり適さないのかもしれません。ただ、外車ではなくてこういった日本車を所有している人にはある尊敬の念が湧いてしまうのです。